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国土交通省 木造官庁施設の品質確保に向け 施工管理・工事監理の留意事項とりまとめへ

国土交通省は6月15日、木造官庁施設の施工管理・工事監理における留意事項について、今年度にとりまとめを行う方針を発表しました。
同省では、木造官庁施設の品質確保に向けた課題として、中・大規模木造や混構造の建築物が増加していることに伴い木造の施工技術が大きく変化している中、施工に関する情報について専門工事業者に限定されて扱われる傾向が強く、体系化された技術資料が少ない点を挙げています。
そのため、同省では昨年度、発注者・設計者・施工者・工事監理者等を対象としたヒアリングによる事例調査や、木材生産・流通関係団体等を対象とした公共建築木造工事標準仕様書の規定に関するアンケートなどを実施しました。その上で、収集した留意事項の情報について、工事の各工程に沿って分類・整理を進めています。
今回、主な留意事項の一例として、「材料の保管(材料調達)」「アンカーボルトの設置等(基礎工事)」「面材耐力壁(木造躯体工事)」について示されました。具体的には、材料調達における材料の保管について、木材の形状変化を防ぐため、できるだけ地面から離し、雨の跳ね返りや湿気の少ない環境の下で管理することとしています。基礎工事におけるアンカーボルトの設置等については、アンカーボルトの据え付け精度が建方工事の精度を左右するため、テンプレート等を利用して適正な位置に配置することを挙げています。木造躯体工事における面材耐力壁については、留め付けにおいて、釘やビスの面材への必要以上のめり込ませや、釘頭の浮きによって、所定の耐力が得られない恐れがあるとし、エアー釘を使用する場合には、毎日作業前に空気圧調整を行うことを求めています。
同省では今後、昨年度に収集した留意事項について、課題等を掘り下げる点を抽出し、追加調査を行います。その後、調査結果を踏まえて、全ての留意事項を再整理し、工事進捗に沿った留意事項集としてとりまとめて公表する考えです。

木造官庁施設の施工管理・工事監理における留意事項について
https://www.mlit.go.jp/report/press/eizen09_hh_000021.html